2014年8月20日水曜日

旧型ノートへのLubuntuインストール

XPサポート切れで、軽量Linuxディストリビューション導入関連の情報が豊富になって助かる。 そんな情報を参考にしながら旧型ノートに軽量ディストリビューションをインストールしてみることにした。

記事の書き出しでXPサポート切れに触れておきながら、選択したマシンはwindows2000プリインストールノート。 10年ほど前に会社で導入されていたノートなのだが、リースではなく購入買取であったためそこそこの台数が今でも残っている。 単なる置物になっているのでこれをもう少し活用できるようにしようと思う。

古いだけでなく、大量導入前提の構成になっており当時のスペックでも中の中から下といったところだと思うので、あまりリッチなディストリビューションは使えないだろう。 とはいえ、ある程度の汎用性は持たせたいので、サクサクはあきらめて多少もっさりぐらいで使える線で妥協するつもり。
社内LANは固定IPで運用しているのでDHCPは使いたくないし、いろいろと心配なので完全スタンドアロンで使っていくつもりだ。

なにはともあれインストールしなければならないのだが、機器構成は少々厄介。

CPUはM-Celeron 1GHz
メモリ 256MB 最大 512MBまで増設可能
USBポート x 2 *USBブート不可
光学ドライブ なし

光学ドライブが無いので、ドライブからLiveCDなんかで導入する方法は使えない。
USBブートしてみようと思ったが、心配していたとおりBIOSがUSBブートに対応していない。
なにより、セキュリティ向上のためUSBメモリにロックを掛けるようお願いしていたんだった。 幸いPXEブートには対応しているようなので、最悪 母艦を用意してクロスケーブルで直結ブートを試みることにしよう。

とりあえず、まだwindows2000が元気に動いているので、USBメモリのロックを解除して外部からファイルを持ち込めるようにしたい。

USB関連のアクセス制限は確かWindowsXPとは異なっていたはず。 とりあえず、レジストリエディタを起動して値を見てみることにする。
USB関連のレジストリキーはどこかなと調べていたら、答えがあった。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/WinReadersOnly/20041227/1/

HKEY_LOCALMACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\UsbStor に
Startという値を見ると記事のとおり 4になっていたので、これを 3に変更。

再起動したが、USBメモリのドライバインストール画面からinfファイルを見つけられない。
文章中にドライバファイルのアクセス権を拒否にするとあったので、ドライバファイルを見てみる。

このマシンはwindows2000なので、 WINNT\Inf\Usbtor.infのプロパティを覗いてみると
あった、あった。 NTFSの拒否がかかってる。となりの Usbtor.pnfも拒否になっていたので、
2つのファイルをとりあえずフルコントロールにして再起動。

あとで調べ直したらアクセス権についてはこちらに記載があった。
http://support.microsoft.com/kb/823732/ja

無事にUSBメモリのドライバインストール画面からドライバのインストールに成功。 これで外部からファイルを持ち込むことが可能になったので、弁当箱状態だったwindows2000が役に立つようになった。 不要なソフトは極力排除してしまったので、この時点でかなり快適。 目的の半分は達成できたようなものだ。

次はlinuxディストリビューションのインストールなのだが、USBでのブートが出来ないのでどうしようかなと思っていたら、なんてことはないUSBブート時に使用していた UnetbootinというソフトにHDDインストールのオプションがあるではないか。

ちなみに、こちらのページが大変参考になった。
http://shino.pos.to/linux/puppy_unetbootin.html

隙が無いな Unetbootin。

というわけで、windows2000上からunetbootinを使用してHDD上からインストールという手法をとることに決定。

とりあえず、lubuntu 14.04LTSをUSBメモリにいれてwindows2000上からUnetbootinを実行。 HDDオプションを選択してLive起動させてみたらうまくいった。 ディスプレイは 640x480になってしまったので、これは改善する必要があるがそれは後々としよう。
他のディストリビューションもいろいろ試してみることにする。

実はここにいたるまで、結構右往左往した。 PXEブートも試したのだが、時間がかかるので環境と合うのであれば上記方法をオススメする。 一応Unetbootinはubuntu系ディストリビューション向けのツールのようなのだが、いくつかのディストリビューションではLive起動までは確認出来た。

このあと、軽量ディストリビューションをいくつか試してみたら環境を整えるところまでやってみたいと思う。