2014年1月13日月曜日

SHARP 電子ノート WG-N20を買ってみた

デジタル文房具、ガジェットには目が無い僕。 新しい商品が出るたびに購入するべきか非常に悩む。 今回のWG-N20も購入するまで非常に悩んだ。 なぜなら、今までのデジタル文房具とは目指している方向性が違うように感じられ、僕のスタイルにマッチするのか確信を持てなかったからだ。 方向性の違いを感じたのは、特にネットワークや他のデバイスとの連携部分。 最近のデジタル文房具やスマート文具などは簡単にネットワークに繋ぐことが出来ることを売りにしているに対し、その気配がまるで無い。 USBケーブルでPCと繋ぐことはできるが、ユーティリティソフトは結構シンプルで、バックアップが主な目的という感じ。充電もUSBケーブルから行うのだが、フル充電で30日間という心強い駆動も「そんなに頻繁につなげないでしょ」というメッセージを感じる。 使い始めて1ヶ月ほど経ったのでレビューを気取ってみる。

外観

デザインはきわめてシンプル。 外見的に特徴的な部分は無くて余計な装飾が無いのはビジネスシーンを考えてなのか。 専用カバーも最初から付いている。 このカバーも装飾はなく、目立つ部分は無い。 カバーはビニール製で、高級感は無いけどそれほど安っぽくも無く合格点。 縫製もきちっとしているので丈夫そうだと思う。 画面保護のためか、開いた内側にポケット類が無いのが勿体ない。 紙資料を一緒に持ち歩くことも想定してポケットやスリーブがついていると良かったな。
スタイラスも外側のペンホルダで携帯できるようになっているが、手帳の外にはみ出ているのがマイナス点。 スタイラスが普通のボールペンと同じサイズで持ちやすいのはいいのだが、このサイズにするために外に飛び出してしまっているのなら、もう少し小さくしてカバーの内側に収まるようにして欲しかった。

書き味

書き味は悪くないが、若干筆圧が必要な感じ。 単純な筆圧だけでなく、滑るペン先に対して力を込めるのが難しいので、保護シートなどを貼って滑りを押さえた方が書きやすくなるのかもしれない。 筆圧とのトレードオフなのか、手のひらを置いて書いても誤認することは希だと思う。 Amazonのレビューだと線が飛ぶなどの意見もあって心配もあったのだが、僕の場合は未だ経験が無い。 手の置き方にも左右されると思うが、少なくとも僕の場合は紙の手帳と同じ感覚で手を置いても問題が無い。

操作性

操作は簡単で、誰でもすぐに使い始めることが出来ると思うが、操作性はあまり良くない印象を持った。 SHARPさんにはファーム更新などで改善をお願いしたいポイントでもある。 まずは物理ボタンの不足。 1ページに記載できる情報量はそれほど多くないので、ページ送りは割と頻繁に行うと思うのだが画面内のページ送りボタンをペン先で送って見たいページを探すのが面倒。 物理ボタンを本体側面等に配置して欲しかった。 手書き入力なのだから検索性はもとより期待できない。 ならばページめくりに対してもうちょっと配慮があると良かったと思う。 しおり機能もあるものの、ひとつのブックに対してひとつしか使えないので使い勝手が悪い。 ファーム更新で対応できるなら是非改善して欲しいポイントだ。 コピー&ペーストが出来ないのも辛い。 日常で使ってて感じたが、殴り書のメモを家に帰ってから清書したいと思っても、画面が一つしか無いので見ながら清書することが出来ない。 せっかく綺麗に文字を消すことが出来るのだから清書するための機能を持たせて欲しかった。 せめてコピペができれば位置を変えて書き直すことができるのに。

総合評価

万人にはお勧めできない微妙なガジェット。 まさに紙のメモを電子化した商品。 紙のメモを超えたデジタルデバイスだと勘違いしてはいけない。 あくまで電子デバイス上の紙のメモなのだ。 デジタルデバイスが得意な複製、検索性の高さなどが活かされないため電子デバイスである利点がほぼ無い。 こう書くとまるで良いこと無しなのだが、すこしだけ良いこともある。 それはたくさん持てること。 上限まで使用したことは無いが、1,000ページのメモ用紙を持ち歩いていることが一番の利点だと感じた。

余談

ユーティリティーソフトはソース公開されているので強者が独自に開発したら便利なものが出来るのかもしれない。 ただ、技術力を持っている人はあまり興味を持たなそうなガジェットだなとも感じる。 100点満点中 55点くらいの評価だが、便利に使う方法が無いかもうちょっと模索してみるつもりだ。

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